妻1人に押し付けて逃げるわけにはいかない

2011.10.21

夫がなすべきことにはどんなことがあるだろう。最低限、次の4点は押さえておかなければならない。第1に、設計段階で基礎や構造の強度を確認すること。第2に、使われる建材の素性を確かめること。第3に、電気や水道、ガス、電話などの配線、配管図に目を通すこと。そしてもちろん金額的、日程的な交渉には。何としても同席すべきである。業者との駆け引きを、妻1人に任せてはかわいそうだ。コトが予算問題に及べば、業者相手の交渉だけで話がすまないこともある。

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業者に「床暖房をつければ150万円の追加になる」と言われれば、しようがない。あとは妻と話し合って気に入ったシステムキッチンをあきらめさせなければならない。これは、場合によっては業者相手よりたいへんな交渉だ。「あなたと違って、私は1年365日、この家で過ごすのよ。わずか150万円くらいの追加で快適に暮らせるのに、それを求めて何が悪いの?」同じ調子で、食器洗浄機の必要性、キッチンにエアコンをつけるか否か、子ども部屋に電話回線を引くべきか、さらには洗濯物をどこに干すかなどという問題までが、いちいち論議の対象となる。想像しただけで頭がくらくらしてくるのはわかる。しかし、ここで逃げ腰になってはいけない。そもそも家を建てるというのは、そうした些末な論議のくり返しなのである。少なくとも、自分自身がこれまで必死に働いて稼いできたカネと信用、そして将来性までも担保にして、多額のローンを借り、長期にわたって支払っていかなければならない一世一代の買い物だということを夫がしっかり認識しているのなら、妻1人に押し付けて逃げるわけにはいかない。




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